バストに関して今回は女性のご献体であり観察も良く出来た

女性のバストの断面図に良く書いてあるクーパー靭帯や乳腺

ホルマリンのご献体でも観察することは困難だったが、フレッシュでも同じで観察は難しかった

クーパー靭帯は他のfasciaとは区別がつかずどこにあるのか見当がつかなかった

ご献体はほとんどがご年配の為、観察が難しいのかそれとも年齢に関係なく観察しにくいのかわからない

乳腺は乳頭の近くに何本か確認できた同じような太さの血管よりは薄くリンパ管よりは厚い感じで乳頭に数本続いていたが乳房から先どのように繋がっているのかまではわからなかった

次の解剖実習でもまた観察出来たらチャレンジしたい

全体的にバストはfasciaと脂肪で出来ているが骨や筋肉に沿った構造ではないので最もタルミやすい部位だと考える

顔の手入れと同様にケアをしていかないと加齢による変化はどんどん進む、ブラジャーで下垂を防ぎ化粧水やクリームで皮膚のケアをすることは有効でバストケアはこれからますます女性の美と健康に対する意識の中に浸透していくだろう

脂肪細胞に関しては脂肪細胞を一つ取り手で温めてみたりこすったりしたらどうなるのかも観察してみた

脂肪細胞は小さく縮んでいきfasciaも一緒に締まっていくように感じたがある程度小さくなったところで少し硬くなりそこからは何も変わらなかった

fasciaから脂肪が飛び出る事もなく全体的に小さく硬くなった

エステで使うマシンでは電気や超音波を使いバストに刺激を与えて形を整えたり、ダイエットのマシンで細くなる

そういった刺激で何かが変わるのかを実際に観察してみたかった、刺激を与えると何かしらの影響はありそうだなと感じたがマシンを当ててみたわけではないので何とも言えない結果(そりゃそうだよね)

ただ、ホルマリンの時も同じ事をしてみたのだけれど、その時はfasciaがすぐに破けて脂肪細胞が溶けて形がなくなった

フレッシュではそういった事は無かったのでフレッシュでの観察とホルマリンでの観察は別物だということは分かった

生体により近いことを求める観察はフレッシュの方がわかりやすく、筋や骨などの構造や位置を観察するのはホルマリンの方がしやすい

マシンは生体にあてた時に作用するものなのでご献体で観察してもわからないかもしれないがマシンを当てる観察はいつかしてみたい事の一つではある

今回、当店で使用しているカッピングを持ち込んで観察させてもらえることが出来た

はじめはご献体で目視で観察しようとしたがよくわからず仲間の身体を借りてエコーで観察させてもらった

起立筋へカッピングでアプローチしたところ筋肉の厚みが変わった、カッピングをすることで筋肉が緩んだと考えて良いと思う

バストへのアプローチは背中の筋肉やfasciaの状態も影響がある広範囲の背中へのアプローチにカッピングを使うことは悪くないと感じた

 

ここまで書いてきた解剖実習記録はあくまで私個人の感想です。