やっと行けたハワイ解剖実習!
勉強したことをここに記録として残したいと思います。
初めに
私たちの学びの為にお身体をご提供くださったご献体に心から感謝いたします
そして学びの場をご提供くださった医師の奥野幸彦先生、引率講師の大澤訓永先生、支えてくださったスタッフの皆さんに心から感謝いたします
今回の学びを広く世の中の為、目の前のお客様の為、技術向上の為に必ず役立てます。
Mhalo nui loa
フレッシュでのご献体では関節を動かせるので実際に皮膚を剥離した状態での筋肉、神経、筋膜の動きが観察できた
先ず脹脛の深筋膜がある状態で足首を動かしてみると筋膜の中を筋肉が柔軟に動いていることが分かった
深筋膜が天然の着圧ソックスだというイメージはしていたけれど本当にそんな感じに見えた
硬く透明な筋膜の中を筋肉が動いているのはとても美しく人の身体の神秘的な部分に触れたように思えた。
臀部では坐骨神経へのテンションの掛かり方に注目し観察した
想像では体育座りのようなときに一番テンションがかかり負担となると思っていたが
一番テンションがかかるのは股関節を屈曲した状態から膝を伸展させたときで、体育座りのような時には坐骨神経に余裕があった
立位でのテンションはゼロのように感じた
このことから、坐骨神経痛の原因は外旋深層六筋あたりだけが原因ではなく、脹脛や足底などにも原因はあるのではないかと想像できる
特に足底は筋膜だらけで、身体を安定して支えるためにファシアが大活躍している無数のファシアで立った時に脂肪や筋肉がずれないようにしている
足首や足底のファシアの動きが悪い時、坐骨神経への影響は大きいと感じた。
下腿に関してはその他、骨盤の歪み、筋の走行などを観察した
面白かったのは縫工筋で教科書などの図では膝で停止しているが親指の方まで筋膜と思われるもので繋がっていた
これは、またホルマリンの時にじっくり観察したいと思う。
今回は手術痕もあり大腿骨に金具が装着されていた、どこが折れたのかは一目瞭然でそこだけが大きく盛り上がり明らかに他の部分とは様子が違った
ケガをして治るというのは元に戻るということではないと改めて感じた。
上体に関しては肩関節と肋骨の動きを観察することが出来た
肩関節を動かすと付近の筋肉が連携して動いていることが良く分かった、大胸筋と広背筋の連携や首、胸、背中、の筋がとても上手く連携して動いていた
この連携を頭で想像しながら施術できるのは大きく、バストケアや小顔ケアの時の技術向上に役立つことは間違いない
肋骨の動きは呼吸を再現していただき観察できた、肺に空気が出たり入ったりすると肺は想像よりも大きな動きをした、それについていくように肋骨が動き
大角膜が動いた、これは私の想像だが生体では同時もしくは若干早く肋骨や大角膜が動くのではないかと思う
大動脈の周りの大角膜の筋繊維は動脈の邪魔をしないように綺麗に分かれていて、大静脈は大角膜の助けを借りやすいように付着していた
肋間筋もかすかだが動いているように見えた、生体ではもっと大きな動きをしているだろうと想像する
呼吸を大きくすることは全身の健康と美しさの要だと目で見てわかった、全ての筋、筋膜の動きが生命を支えている、たかが肩こり、たかが巻き肩ではなく
ほおっておけば病気リスクが上がるであろう、身体は一つ生きている限り大切に使わなければならない
自分の身体にもっと興味を持ちメンテナンスをしていくことは贅沢ではない、世の中には身体を整えられる技術や知識があふれている
病気になる前に自分の不調に気づき早めにメンテナンスすることは容易に出来る時代に私たちは生きているそれを使わない手はない!!
肩こりなんてみんなあるし、身体が少し痛くても仕事出来るし、なんて軽視せずに身体の痛みは「もう無理だよ」って身体が叫んでいるサインだと知り
メンテナンスしてもらいたい。
筋、骨格に関してはまた纏まったら書こうと思う。